しかし、日本の在来種である日本ミツバチも失踪するケースが報告され、ニュースになっています。
農薬、温暖化、ウイルスが原因として疑われていますが…
山梨県での事例が毎日新聞で報告されています。
以下は引用です。
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現場を訪ねる:山梨県北杜市 みつばちどこへ?
http://mainichi.jp/sp/nou-shoku/taberu/news/20091212org00m100997000c.html
◇高原で日本種育てて6年目 「自然からの警告サインかも」
山梨県北杜市で米作りと養蜂を手がける柴田武さん(65)が、飼っているミツバチの異変に気づいたのはちょうど1年前だった。ミツバチは秋の終わりから活動しなくなり、巣の中で身を寄せ合って冬を越す。それなのに巣箱をのぞくと数が激減していた。
別の巣箱では歩き出して巣から落ちたりするミツバチがいた。養蜂を始めて6年目。初体験だった。そして翌年3月になると、飼っていた九つの群れすべてが消えていた。
「一体何が起きたのか、わからなかった」と柴田さんは言う。ミツバチが全滅することはある。春から夏にかけて、ツバメが女王蜂を食べてしまったり、スズメバチの攻撃を受けたりした場合だ。
「こんな寒い時期にはありえない」と首を振る。「事件」はそれだけでは済まなかった。地元の養蜂仲間から「ハチが消えた」「全滅した」という報告が相次いだのだ。
(中略)
柴田さんと同じころ養蜂を始めた猿渡(えんど)信男さん(72)は東京の機械メーカーを定年まで勤めてからの移住組。ミツバチは七つの群れが全滅したが、「蜜をたくさん取ろうと欲かいたらいかんということ」と話す。地元出身ながら勤務先の関係で甲府市から通って米や野菜を作る原勇公(ゆうこう)さん(70)は3群れを失ったが、「逃げられたことを喜ばなあかんかもしれん」と言い、自然からの警告サインと受け止める。
原因は温暖化という説もある。ウイルス説もダニ説も農薬説もあるが、決定打はない。ただ、八ケ岳南麓のすばらしい自然環境にも、何かが起きている。ミツバチを飼うことで、自然の変化を感じながら農業を営む。ハチミツそのものより、そうした効果の方が大きいようだ。
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