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2010年01月01日

日本蜜蜂の飼育のポイント かまいすぎない

ニホンミツバチの飼い方のコツについて簡単に紹介します。

ニホンミツバチはすぐに逃げてしまいます。はちみつが採れないことと、逃亡性は日本ミツバチの欠点で、養蜂家に見放されてしまった大きな要因です。 

ニホンミツバチの性質をよくわかっていない養蜂初心者はよく逃げられます。反対に、うまく飼うことができればあまり逃げなくなります。

そこで、逃げられないための基本的なポイントを紹介します。

まず、初心者が日本蜜蜂を逃がしてしまう原因として代表的なものが、かまいすぎることです。

最初のころは、巣箱の中の様子が気になり、頻繁に巣箱を覗いたりします。これがいけません!

日本蜜蜂は振動を特に嫌います。中を覗くために板を取り外したり、巣箱をたたいたりするとダメです。

日本蜜蜂が中にいるのにインパクトドライバー(電動ドライバー)で巣箱のねじを外したりするとかなりの確率で逃げます。 基本的には、ほったらかしがいいのです。

私の実家で使っている巣箱は、重箱の一番底の板が外せるようになっていますので、デジカメを上に向けてフラッシュで写真を撮って中の様子をチェックしています。

また日本蜜蜂は寒さに強いため、極端に寒くなる場所以外では寒さ対策もそれほど必要ありません。寒さ対策に関してある本で、次のような失敗談がありました。

「日本蜜蜂が寒そうなので、段ボールを2重にして巣箱を覆っておいた。すると、日本蜜蜂は春が来たと勘違いし、女王が生まれてしまった。しかし、この時期に交尾の相手のオスはいないため、群が絶えてしまった。」

世話をすることは大切ですが、くれぐれも過保護には注意してください。

飼い方のポイントは、過保護に気をつけるというのが第一です。
posted by mituro36 at 20:28| Comment(1) | 日本蜜蜂の飼育のポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本蜜蜂の飼育のポイント 巣箱はむやみに動かさない

巣箱を1mくらい動かしても大丈夫だと思っていませんか?

実際にやってみるとすぐにわかると思いますが、巣箱を1m動かしただけでも働き蜂が迷ってしまいます。

不思議ですね。巣の場所は普通動かないので、そういった事態に対応する能力がないのかもしれません。

しかし、巣箱を動かしたくなることもあると思います。家の前の畑の巣箱を山に持っていきたいなど。

巣箱を動かす場合は、蜂が巣箱から出入りしなくなる日暮れから早朝の間に行います。もちろん深夜でもいいです。

動かす場合は、一度に2キロ以上動かします。2キロ以上でないと、働き蜂が迷ってしまいます。2キロ未満の動かしたい場合はどうするのか?

こういった場合は、まず2キロ以上離れた場所に運び、1週間程度置いた後、もう一度戻してくることで解決できます。不用意に巣箱を動かして、ミツバチを混乱させないようにしてくださいね。

 最大でどのくらい動かすことができるかということについては、8ちゃんねるなどでは、九州南部から高知県まで10時間以上かけて運んだという話も紹介されていました。けっこう長い距離を動かせるようです。

一日に30p程度なら移動させても大丈夫です。

日が暮れてニホンミツバチが活動しなくなってから、毎日少しずつ移動させてみてください。
posted by mituro36 at 20:35| Comment(0) | 日本蜜蜂の飼育のポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ニホンミツバチの飼育のポイント スズメバチから守る

日本蜜蜂の天敵にスズメバチがいます。主に秋に日本蜜蜂の巣にやってきます。何も対策を施してあげないと、日本蜜蜂が逃げていってしまうだけでなく、全滅させられることもあります。きちんと対策しましょう!

スズメバチには、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチなどの種があります。中でも日本蜜蜂にとって脅威であり、全滅のさせられる危険があるのはオオスズメバチです。

オオスズメバチ対策のポイントは、「オオスズメバチが巣箱の中に入れないようにする」に限ります。入り口を日本蜜蜂は通れても、スズメバチは通れないように工夫します。

下の動画のように、網などで入り口を細かく狭め、スズメバチが入れないようにしてやります。

posted by mituro36 at 20:38| Comment(0) | 日本蜜蜂の飼育のポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本蜜蜂のはちみつは入手困難で高価です。

日本蜜蜂のはちみつは、スーパーでも売られていません。

また、はちみつ専門店でもなかなか見つかりません。まさに、幻のはちみつです。

リアルの店舗で見つけることはなかなか難しいのですが、ネットショップでは売られています。

ここではそのリンクを紹介します。近所の方やフリーマーケット、ネットオークションなどで販売する場合や価格の参考にしてください。

1gあたり10円から20円が、標準的な価格ではないかと思います。

取れるはちみつの量は、1年間に1群から5キロ程度です。

1群から5万円程度の収入が見込めます。


山田養蜂場 200g 10195円
http://honey.3838.com/detail/index.aspx?goods=1013
おそらく、日本一高く売っているショップが山田養蜂場です。信楽焼きの容器に入っています。容器が高価で、贈答用なのでこのくらいの値段でもいいかもしれないですね。

塚本蜂場のまぼろしの日本蜜蜂のはちみつ 華子ちゃん 80g 3990円 
http://store.shopping.yahoo.co.jp/hanaco358/11.html
山田養蜂場とほぼ同じ価格で売られています。容器がビンであることを考えると、日本一高価かもしれません。

水谷養蜂園 180g 2730円
http://www.mizutani.co.jp/

藤原養蜂場 550g 4500円
http://www.fujiwara-yoho.co.jp/shop/index.html

自然の恵み村 250g 2400円
http://www.megumimura.com/kumasan/index.html
京都府丹後半島産の日本蜜蜂のはちみつです。糖度が低いものもあるようで、発酵することがあるという注意書きがあります。「天然だから発酵する」と書かれていますが、厳密にいうとウソです。品質管理に少し疑問が残るショップです。

里山屋 150g 1260円
http://www.satoyamaya.com/hachimitsu-nihon.htm

春日養蜂場 1000g 9550円
http://honey-shop.jp/?pid=103524

エナミ商店 150g 3150円
http://www.enamisyouten-83.com/saimitufuukei.html

九州日本蜜蜂学習塾 300g 3000円
http://www.t-k-l.jp/honey.html

こくぶん 500ml 8350円
http://kokubun8.com/index.php?%E5%95%86%E5%93%81%E4%B8%80%E8%A6%A7
対馬の日本蜜蜂のはちみつです。

価格は、2009年現在です。変更されている場合があります。


ちなみに私もヤフーオークションで販売しています。→こちら


ほかにも日本蜜蜂を販売しているサイトをご存知の方はご連絡ください。

ただし、藤原養蜂場のニホンミツバチのはちみつは、いろいろなネットショップで売られていますので、それ以外のものでお願いします。
posted by mituro36 at 20:49| Comment(0) | 日本蜜蜂の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月02日

木に固まった日本蜜蜂の分蜂群を強制的に捕獲する

キンリョウヘンは日本蜜蜂を引き寄せるのに効果的ですが、キンリョウヘンを使わなくても日本蜜蜂を捕まえることができます。

分蜂群を直接捕獲するのです。分蜂シーズンには、分蜂群が木に固まることがたくさんあります。

この分蜂群を捕まえて、巣箱に入れるとそこに巣を作ってくれます。

↓日本蜜蜂の分蜂群
img021.jpg

分蜂群は、刺すことはほとんどないので安心です。

捕獲の方法にはいろいろあります。

私の父は、分蜂群のすぐ上に巣箱を置いて、振動を与える事で巣箱に移動させます。





いったん、ビニール袋に入れる方法もあります。




刺される心配はなく、かんたんに捕獲が行えます。

しかし、無理やり捕獲したため、すぐに逃亡してしまうことも多いです。
posted by mituro36 at 01:07| Comment(0) | 日本蜜蜂の捕獲方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本農業新聞で日本蜜蜂のはちみつが紹介されていました。

日本農業新聞で、日本蜜蜂のはちみつの案内がされています。

個人の方の宣伝のような記事です。もう少し詳しく書いてくれると助かるのですが…

以下は引用です。

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日本蜜蜂の蜜/長野県信濃町  日本農業新聞 09年12月

http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin9/article.php?storyid=808

みつの量が西洋ミツバチの5分の1以下とされる、ニホンミツバチが集めたはちみつ。長野県信濃町の農家で養蜂(ようほう)家の五味澤作衛さん(57)が、自宅に巣箱を置き、ハチ1群当たり2年に1度だけ採みつして販売している。

 同町は黒姫山や野尻湖など豊かな自然があり、四季折々の多種の花が咲く。集めたみつは「百花蜜(みつ)」と呼ばれる。

 1瓶(150グラム入り)3000円。販売は1〜2月。問い合わせは五味澤さん、(電)026(255)2948。
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日本蜜蜂の自然巣を捕獲する

日本蜜蜂は野生として生息しています。

普通、養蜂家さんが飼っているのはセイヨウミツバチですが、セイヨウミツバチはオオスズメバチに対抗できないため野生化できません。

そのため、自然の巣のほとんどは日本蜜蜂の巣です。ある本には、自然巣の95%程度が日本蜜蜂のものだと書かれていました。

日本蜜蜂は、山の中にある木の洞に巣を作ったりしているようですが、家の床下、天井裏、壁の間などに巣を作ることもけっこうあります。

巣を取り込むことのできる特殊な巣箱を作っておけば、巣を剥がして巣箱に入れて、飼育することができます。ミツバチは掃除機を改造した装置で回収します。

普通は外から見えない空間に巣を作るのですが,まれに開放空間に巣を作ることがあります。その群れの駆除の様子を動画で撮影したのでご覧ください。

posted by mituro36 at 01:23| Comment(0) | 日本蜜蜂の捕獲方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本蜜蜂の捕獲には、蜜蝋と、はちみつの搾りかすのどちらが効果がありますか?

質問

ニホンミツバチの分蜂群を呼び寄せるに当って、日本蜜蜂のはちみつの搾りカスを使うべきか、蜜蝋を使うべきか、どちらが有効なのか迷っております。

御意見をお聞かせ頂けないでしょうか?


回答

ニホンミツバチのはちみつの搾りかすは、

・蜜蝋
・はちみつ
・ゴミ

で構成されています。

蜜蝋が含まれているので、ただの蜜蝋よりも効果が低いことはないでしょう。高いともいえませんが…。

分蜂群を呼び寄せるために、はちみつを巣箱に塗る人もいますので、はちみつにも多少は効果があるかもしれません。


日本蜜蜂のはちみつの搾りかすは、伝統的な養蜂が行われている地域では使用されることがあるようです。

私はたまたまニホンミツバチのはちみつの搾りかすを販売していますが、一般には手に入らないものなので、使用する人は少ないです。


日本蜜蜂の捕獲に関しては、蜜蝋や搾りかすの塗装よりも、キンリョウヘンや巣箱の設置先のほうが重要ではないかと思います。

したがって、蜜蝋か搾りかすかというのは、それほど悩まなくてもけっこうです。

どちらでもよいというのが私の意見です。
posted by mituro36 at 01:37| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キンリョウヘンは開花しなくても日本蜜蜂を引き寄せますか?

Yahoo!知恵袋で投稿されていた質問に補足回答します。

質問

日本蜜蜂はキンリョウヘンが開花しなくても寄ってきますか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1225713787


回答

リンク先のベストアンサーの方は、勘違いをされているみたいで、回答はあきらかに謝っています。(上のリンクをクリックすると見られます)

2人目の方の回答が正しいものです。

キンリョウヘンの花には、集合フェロモンの類似の物質が含まれているため、日本蜜蜂が寄ってきます。

したがって、花が咲かないとよってきません。


日本蜜蜂を引き寄せる効果も、はちみつや砂糖水で呼び寄せるものとは別物であることがいえます。

はちみつや砂糖水は、ただエサを求めにやってきているだけです。

ところが、キンリョウヘンの場合は、フェロモンによって呼び寄せられるのです。

このことから、砂糖水でいくら日本蜜蜂を集めても、捕獲にはそれほど意味がないことが理解できます。
posted by mituro36 at 01:51| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

捕獲箱の設置場所はどこがよいでしょうか

質問

墓石の中に日本蜜蜂を現認できました。

分蜂群を捕獲するための待ち箱は、墓石からどのような所に置いたら宜しいでしようか。

教えて下さい。


回答

○待ち箱の設置場所について

待ち箱の設置の場所については、いろいろと議論されており、まだはっきりとは分かりませんが、巣からあまり近いとよくないみたいです。墓石から10m以上離したほうがよいでしょう。

ただ、遠すぎてもよくないので、50m以内くらいがよいと思います。

この範囲内で、次の条件に当てはまる場所がよいのではないでしょうか?

1.傾斜面で大木や納屋、大石など目立つものがあり、その前には営巣した時に飛翔に適したスペースがある所。

2.風当たりが少なく、強い光が当たらない所



○分蜂捕獲のチャンスについて

だいたい、分蜂は年に3回くらいあります。したがって、分蜂群の捕獲のチャンスは3回くらいあります。

勝手に待ち箱の中に入ってくれるとよいのですが、そうでない場合もあります。

分蜂群は、元の巣から数十メートル離れた木に固まることがよくあります。

img021.jpg


固まっている状態のニホンミツバチは刺しません。無理やり巣箱に入れれば、そのまま巣を作ってくれることがあります。(逃げ出すことも多いです。)

分蜂群は比較的長い間木に固まっていることも多いので、分蜂シーズンにはちょくちょくお墓の巣を見にいくとよいと思います。

分蜂群の捕獲については、次の動画を参考にしてください。






posted by mituro36 at 18:08| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする