ニホンミツバチはすぐに逃げてしまいます。はちみつが採れないことと、逃亡性は日本ミツバチの欠点で、養蜂家に見放されてしまった大きな要因です。
ニホンミツバチの性質をよくわかっていない養蜂初心者はよく逃げられます。反対に、うまく飼うことができればあまり逃げなくなります。
そこで、逃げられないための基本的なポイントを紹介します。
まず、初心者が日本蜜蜂を逃がしてしまう原因として代表的なものが、かまいすぎることです。
最初のころは、巣箱の中の様子が気になり、頻繁に巣箱を覗いたりします。これがいけません!
日本蜜蜂は振動を特に嫌います。中を覗くために板を取り外したり、巣箱をたたいたりするとダメです。
日本蜜蜂が中にいるのにインパクトドライバー(電動ドライバー)で巣箱のねじを外したりするとかなりの確率で逃げます。 基本的には、ほったらかしがいいのです。
私の実家で使っている巣箱は、重箱の一番底の板が外せるようになっていますので、デジカメを上に向けてフラッシュで写真を撮って中の様子をチェックしています。
また日本蜜蜂は寒さに強いため、極端に寒くなる場所以外では寒さ対策もそれほど必要ありません。寒さ対策に関してある本で、次のような失敗談がありました。
「日本蜜蜂が寒そうなので、段ボールを2重にして巣箱を覆っておいた。すると、日本蜜蜂は春が来たと勘違いし、女王が生まれてしまった。しかし、この時期に交尾の相手のオスはいないため、群が絶えてしまった。」
世話をすることは大切ですが、くれぐれも過保護には注意してください。
飼い方のポイントは、過保護に気をつけるというのが第一です。