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2010年01月14日

日本蜜蜂(ニホンミツバチ)の重箱式巣箱の紹介

私の実家で使用している重箱式巣箱を紹介します。

下の動画は、ニホンミツバチの巣箱の作り方の動画ではありません。

重箱式巣箱の構造について解説しています。作り方の参考にしてください。




動画の巣箱は、私の父のオリジナル重箱式巣箱です。

ヤフオクで販売しています。1円スタートで不定期での出品となります。

購入はこちらから


父は、これまで数百群の日本蜜蜂を飼育し、巣箱を改良し続けてきました。

その巣箱は、著名な先生にも認められ、研究機関でも使用していただいております。



○研究機関に認められた巣箱です。

私の父は、趣味でニホンミツバチの養蜂を行っています。

巣箱はもちろん手作りしており、なんと研究機関にも提供しています。

日本蜜蜂の研究者の先生が、私の実家を訪れ巣箱をご覧になったところ

「とてもしっかりしたよい巣箱だ。ぜひ使わせてほしい」

とおっしゃったことがきっかけです。

巣箱の提供は、それまで断り続けていたのですが、たくさんの巣箱を見てきた先生に認められたということで、特別に提供させていただいています。



○これまで、数百群を飼育してきた父のノウハウが詰まっています

さて、研究者にも認められたこの巣箱は具体的に何がすごいのでしょうか?

私の父は、本業をもっており、なかなか飼育に時間を割けません。

また、たくさんの巣箱が、自宅から離れた場所に点在するため、ほとんど世話をせずに飼育できる巣箱が必要です。

そこで父は、なるべく少ない手間で飼育や採蜜ができるように巣箱の改良を続けてきました。

そのため、逃亡することも、冬に凍死してしまうことも他の巣箱よりも少ないと思います。

採蜜も簡単に行うことができます。働き蜂が死なないように、工夫して作られています。(採蜜については動画を用意しています。ページ下をご覧下さい)



○5つの特徴

1つ目は、高い断熱性です。

巣箱は、他の多くの方と同様に杉板を使用して作っています。

しかし、その板厚は厚く、他の人が作っている巣箱と比べると、約2倍の33mmです。

また、板の切断も、正確に行っています。


このような理由から、保温性が高いため、30cmの雪が積もることも珍しくない地域でも多くの群が給餌(砂糖水の投与)なしで冬を越しています。



2つ目は、内部の点検が簡単に行えることです。

一番下の底板は、手前に引くことで簡単に取り外すことができます。

底板がなければ、下から巣の様子が丸見えです。

デジカメを上に向けてフラッシュ撮影すれば、下のような写真が撮れます。

img031.jpg

パソコンの大きな画面でじっくり確認すれば、巣の成長や蜂の様子を確かめることができます。


3つ目は、優れた耐久性です。

屋根がついており、雨による腐食を抑えます。

また、鉄製の台にのせているため、巣箱を地面が直接接触しません。

こうすることで、腐食を抑えています。

また、板が他の人の2倍の厚さですので、丈夫で傷みにくく、長い間使うことができます。


4つ目は、巣落ちしにくいことです。

巣落ちというのは、文字通り巣が落ちてしまうことです。

夏になると、日本蜜蜂の掲示板では多くの人が巣落ちしたという書き込みをしています。

しかし、この巣箱ではほとんど巣落ちしたことがありません。

巣箱が小さいので、巣を支えやすいのです。

巣箱が大きいと、採蜜のときに一度にたくさん巣を採ってしまい、巣落ちの原因となります。

この巣箱は小さいので、通常は1箱、余裕があれば2箱というように、蜂蜜の貯まり具合に応じて柔軟に対応することができます。


5つめは、採蜜しやすいことです。

採蜜がしやすいように、重箱のフタの部分にも工夫が施されています。

そのため、30分程度で、ほとんど働き蜂を殺すことなく採蜜することができます。


重箱とフタの板の間に、下の写真のような格子状の板が取り付けられています。

↓格子状の板
PIC_0462_800.jpg

このような板が取り付けられている巣箱は、あまりありません。

しかし、これがないと、採蜜が非常に行いにくくなり、働き蜂もたくさん殺してしまいます。

なくてはならないものです。


フタの板は、2本の木ネジで取り付けられており、簡単にはずすことができます。

↓フタの板を外した様子
08_800.jpg

フタをはずすと、格子状の板の隙間から、はちみつがどのくらい貯まっているかを確認できます。

また、隙間から息を吹きかけて働き蜂も避難させることができます。

このため、はちみつが貯まっていないのに無理に採蜜してしまったり、働き蜂をたくさん殺してしまったりする失敗が起こり難くなっています。

また、フタと重箱がくっついてしまわないように、フタの裏には金網が施されています。

↓フタの板の裏側
PIC_0459_800.jpg


フタの板の裏に金網を張る作業や、格子状の板を作る作業は大変面倒なものです。

機能性を重視して、細部まで丁寧に製作しています。


○重箱の寸法
重箱の外形  275×275×150mm
重箱の内径  210×210×150mm
posted by mituro36 at 20:10| Comment(3) | 日本蜜蜂の巣箱の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
喜寿を迎え西洋蜜蜂をやめました、蜜が満タンになるともう重さに耐えられないのが原因です、でも長い蜜蜂との関連を断ち切れず、日本蜜蜂に切替えて気ままな蜂ですが付き合いたいと思います。
入口に門番も居なく巣虫や蟻の侵入は自由、巣の底は清掃もしないので汚れ放題それで、気にいらぬ時は巣を放棄してしまうそんな日本蜜蜂を趣味として気長に付き合いたいと思います。来年の分蜂時に間に合うように巣箱を作っています、蜜蜂1軍を購入する積りです。
Posted by 金指 甲(かなざし こう) at 2011年07月23日 11:40
 2年前、長年勤めた市役所を定年退職をして、殆んどボランティアに近いような、樹木医とダンス教師を始めました。
 たまたま甥が日本ミツバチを飼い始めたのを見て、私もやってみたいと思い、まずは巣箱造りからとインターネットで検索し、数件目で金指様のところへ辿り着きました。
 他の方達のものと比べ、とても論理的でしっかりした構造だったので、これに決めようと思いました
 私は画面上の文字を読むのは好きではないので、最初は不安でしたが、動画方式で取りつき易く、メモが必要なところは停止して画面から読み取ることが出来ました。
 63歳を超えた今、思うように上手く出来るかどうか分かりませんが、とりあえず慌てず焦らずじっくりと挑戦してみたいと思います、どうもありがとうございました。
Posted by 青木 正照 at 2012年05月30日 22:12
日本ミツバチはどの様に捕まえるのですか?それとも購入するのですか?
又病気と巣箱の中の細菌を防ぐにはどの様なケアーが必要ですか?
蜜がバクテリアで汚染されていないと確認するのはどのようにしますか?
教えてください。
Posted by 八ツ田 真智子 at 2012年06月09日 18:42
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