内容(「BOOK」データベースより)
本書は、ニホンミツバチの「養蜂」を目的にしており、『ミツバチ科学』に連載した内容に加筆修正をくわえてまとめています。さらに入手の容易なセイヨウミツバチを用いてミツバチ飼育を開始する際の、基礎的な飼育法についても付記しました。
特に、『ニホンミツバチ誌』、『ニホンミツバチ 北限のApis cerana』で、あまりふれられなかったニホンミツバチとセイヨウミツバチとの形態・生理、行動・生態などの比較についても、これまでの文献や実験データから記述しました。
コメント
飼育法に関しては、セイヨウミツバチ用の巣箱を改造した近代的な巣枠式巣箱について紹介されています。
日本の様々な地域で伝統的に行われている日本蜜蜂の養蜂の紹介がされています。
紹介されている地域は、福島県、長野、京都、紀伊半島(和歌山県)、愛媛県、西中国山地、山口県、対馬(長崎県)です。
地域によって巣箱や飼育法が違うため、参考になります。
また、セイヨウミツバチとニホンミツバチの性質の違いについてや、世界のミツバチについても紹介されています。
ただ、初心者が初めて買う本としては、おススメできません。
それは、飼育法自体の記述が少ないためです。
全部で135ページですが、上で述べたような伝統的養蜂の紹介などに多くのページが割かれています。
より知識を深めるための本としては、良い本だと思います。