日本蜜蜂の群を手に入れるには、大きく分けて次の三つがあります。
・ 分蜂群を巣箱に呼び寄せる方法
・ 木の洞やお墓に自然に巣を作っている群を強引に捕まえる方法
・ 日本蜜蜂の群を購入する、無償で譲り受ける
この中でも、分蜂群を呼び寄せることが最も効果的です。
ここでは分蜂群の捕獲について紹介します。
まず、分蜂のシーズンですが、本格的なシーズンは3月下旬から5月下旬です。もちろん地域差もありますし、年によって若干違います。
8ちゃんねるなどの日本蜜蜂の掲示板を見ていれば、様々な地域の人の書き込みから、今どのあたりで分蜂が起こっているのかがわかります。
春がもっとも分蜂しやすい時期ですが、夏ぐらいまで分蜂が起こりますので、チャンスはあります。
また、分蜂ではなく、巣から逃亡(引っ越し)してきた日本蜜蜂を捕獲することもできます。
春の分蜂の時期の目安としては、巣箱の底に、「雄蜂のフタ」が見え始めて1週間程度です(期間には諸説あります)。
分蜂群の捕獲には、
・巣箱への蜜蝋の塗装
・キンリョウヘンの利用
・適切な場所での巣箱の設置
が日本蜜蜂の捕獲での大きなポイントです。
蜜蝋は、蜜蜂の巣の材料です。巣箱に蜜蝋を塗ると、日本蜜蜂が引き寄せられます。
日本蜜蜂の飼育を行っている方は、ほぼ全員が日本蜜蜂の蜜蝋を巣箱に塗っています。
キンリョウヘンというのはランの一種ですが、花は地味なため、園芸種としてはそれほど人気がないようです。
しかし、キンリョウヘンの効果は絶大で、その威力は目を見張るものがあります。
ニホンミツバチが生息している場所で、分蜂時期にキンリョウヘンをおいておくと10分もすればニホンミツバチがやって来ることも少なくありません。
捕獲用巣箱のすぐ横や、上に、キンリョウヘンを置いておくと効果的です。
動画でキンリョウヘンの効果を紹介しています。
次に巣箱の設置場所です。日本ミツバチ―在来種養蜂の実際 (新特産シリーズ)という本には、捕獲箱の設置に適した場所として、次のように書かれています。(41ページ)
1. 傾斜面で大木や納屋、大石など目立つものがあり、その前には営巣した時に飛翔に適したスペースがある所。
2. 風当たりが少なく、強い光が当たらない所
この二つを考えて、捕獲箱の設置場所を決めてください。
経験上、よく捕獲できるところが存在するのは明らかです。毎年同じ場所で捕獲できます。
捕獲できたら、捕獲した群を別の場所に移動させ、再び捕獲箱を設置しておきます。
すると同じ場所で何群も捕獲でき、効率的です。
posted by mituro36 at 22:28|
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日本蜜蜂の捕獲方法
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