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2009年12月31日

砂糖水でニホンミツバチを捕獲できますか?

ヤフオクで蜜蝋を落札していただいた方や、HPを見た方からいただいた質問とその回答を公開しています。


質問

日本蜜蜂の捕獲に向け、巣箱をつくりました。

キクの花に集まっていた日本蜜蜂を砂糖水を綿花につけて集めてみました。

砂糖水を集めるために、たくさんの蜜蜂が集まりましたので(分蜂ではない)、砂糖水を 容器に入れ巣箱に移しました。

すると、すごい数の蜜蜂が砂糖水を目指して巣箱に集まりました。

巣箱の前で蜜蜂同士が、噛みあいたくさんの死骸がでていましたが、多いときは100匹ぐらい死んでます。

いったい何が起こったのでしょうか?


また、このような形(砂糖水を使った方法)で、分蜂の捕獲が出来る可能性はありましょうか?


回答

殺しあっているのは、餌の奪い合いです。異なる群のニホンミツバチがやってきているんだと思います。

砂糖水を巣箱の中に入れたので、入り口で争いが起こりやすくなったのではないでしょうか?

そのまま外においておけば、それほど争いは起こらないと思います。



砂糖水を使って捕獲するのは難しいと思います。

砂糖水がある場所は、ミツバチにとって餌場です。餌場と家は違いますので。

砂糖水で捕獲というのは聞いたことがありませんが、巣箱に蜂蜜を塗って呼び寄せるということは一部行われているようです。

近くに日本ミツバチがいるのは確実なことのようですので、キンリョウヘンと蜜蝋を用いて捕獲にチャレンジすれば、可能性は十分にあると思います。
posted by mituro36 at 11:58| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月02日

日本蜜蜂の捕獲には、蜜蝋と、はちみつの搾りかすのどちらが効果がありますか?

質問

ニホンミツバチの分蜂群を呼び寄せるに当って、日本蜜蜂のはちみつの搾りカスを使うべきか、蜜蝋を使うべきか、どちらが有効なのか迷っております。

御意見をお聞かせ頂けないでしょうか?


回答

ニホンミツバチのはちみつの搾りかすは、

・蜜蝋
・はちみつ
・ゴミ

で構成されています。

蜜蝋が含まれているので、ただの蜜蝋よりも効果が低いことはないでしょう。高いともいえませんが…。

分蜂群を呼び寄せるために、はちみつを巣箱に塗る人もいますので、はちみつにも多少は効果があるかもしれません。


日本蜜蜂のはちみつの搾りかすは、伝統的な養蜂が行われている地域では使用されることがあるようです。

私はたまたまニホンミツバチのはちみつの搾りかすを販売していますが、一般には手に入らないものなので、使用する人は少ないです。


日本蜜蜂の捕獲に関しては、蜜蝋や搾りかすの塗装よりも、キンリョウヘンや巣箱の設置先のほうが重要ではないかと思います。

したがって、蜜蝋か搾りかすかというのは、それほど悩まなくてもけっこうです。

どちらでもよいというのが私の意見です。
posted by mituro36 at 01:37| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キンリョウヘンは開花しなくても日本蜜蜂を引き寄せますか?

Yahoo!知恵袋で投稿されていた質問に補足回答します。

質問

日本蜜蜂はキンリョウヘンが開花しなくても寄ってきますか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1225713787


回答

リンク先のベストアンサーの方は、勘違いをされているみたいで、回答はあきらかに謝っています。(上のリンクをクリックすると見られます)

2人目の方の回答が正しいものです。

キンリョウヘンの花には、集合フェロモンの類似の物質が含まれているため、日本蜜蜂が寄ってきます。

したがって、花が咲かないとよってきません。


日本蜜蜂を引き寄せる効果も、はちみつや砂糖水で呼び寄せるものとは別物であることがいえます。

はちみつや砂糖水は、ただエサを求めにやってきているだけです。

ところが、キンリョウヘンの場合は、フェロモンによって呼び寄せられるのです。

このことから、砂糖水でいくら日本蜜蜂を集めても、捕獲にはそれほど意味がないことが理解できます。
posted by mituro36 at 01:51| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

捕獲箱の設置場所はどこがよいでしょうか

質問

墓石の中に日本蜜蜂を現認できました。

分蜂群を捕獲するための待ち箱は、墓石からどのような所に置いたら宜しいでしようか。

教えて下さい。


回答

○待ち箱の設置場所について

待ち箱の設置の場所については、いろいろと議論されており、まだはっきりとは分かりませんが、巣からあまり近いとよくないみたいです。墓石から10m以上離したほうがよいでしょう。

ただ、遠すぎてもよくないので、50m以内くらいがよいと思います。

この範囲内で、次の条件に当てはまる場所がよいのではないでしょうか?

1.傾斜面で大木や納屋、大石など目立つものがあり、その前には営巣した時に飛翔に適したスペースがある所。

2.風当たりが少なく、強い光が当たらない所



○分蜂捕獲のチャンスについて

だいたい、分蜂は年に3回くらいあります。したがって、分蜂群の捕獲のチャンスは3回くらいあります。

勝手に待ち箱の中に入ってくれるとよいのですが、そうでない場合もあります。

分蜂群は、元の巣から数十メートル離れた木に固まることがよくあります。

img021.jpg


固まっている状態のニホンミツバチは刺しません。無理やり巣箱に入れれば、そのまま巣を作ってくれることがあります。(逃げ出すことも多いです。)

分蜂群は比較的長い間木に固まっていることも多いので、分蜂シーズンにはちょくちょくお墓の巣を見にいくとよいと思います。

分蜂群の捕獲については、次の動画を参考にしてください。






posted by mituro36 at 18:08| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月04日

蜜蝋は、どのくらい持ちますか?

質問

日本蜜蜂の分蜂群を捕獲するため、日本蜜蜂の蜜蝋を買おうと思っています。

しかし、使うのは5月で、今から5ヵ月後です。

それまで保存はできますか?また、どのように保存すればよいでしょうか?



回答

蜜蝋は、常温の日光の当たらない場所で保管すれば、ほとんど永久に変化しない物質です。

10年でも20年でも大丈夫だと思います。

蜜蝋の消費期限については、気にする必要はありません。


むしろ、4月や5月になると、蜜蝋が売り切れてしまうところが多いので、早めに買っておいたほうがいいかもしれません。
posted by mituro36 at 00:45| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月11日

日本蜜蜂の分蜂群の捕獲箱の設置場所は?

質問

日本蜜蜂の分蜂群の捕獲箱の設置場所はどこがよいでしょうか?


回答

日本ミツバチ―在来種養蜂の実際 (新特産シリーズ)という本には、捕獲箱の設置に適した場所として、次のように書かれています。(41ページ)

1.傾斜面で大木や納屋、大石など目立つものがあり、その前には営巣した時に飛翔に適したスペースがある所。

2.風当たりが少なく、強い光が当たらない所

この二つを考えて、捕獲箱の設置場所を決めてください。経験上、よく捕獲できるところが存在するのは明らかです。

毎年同じ場所で捕獲できます。また、年に5群程度捕獲できる場所もあります。
posted by mituro36 at 09:38| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

金稜辺を使用せずに日本蜜蜂を捕獲できますか?

質問

巣箱の内側や上ふたの内側に日本蜜蜂の蜜蝋を塗っただけで、金稜辺(キンリョウヘン)がなくても日本蜜蜂の分蜂群を捕獲できますか?


回答

蜜蝋だけで捕獲することも可能です。

ただ、金稜辺があったほうが、捕獲の確率はあがります。


ちなみに、金稜辺についてこれだけ知られるようになったのは、比較的最近みたいです。それまでは金稜辺を用いず、蜜蝋や蜂蜜の搾りかすをもちいて捕獲されていたようです。
posted by mituro36 at 09:53| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本蜜蜂を引きよせる金稜辺の育て方を教えてください。

質問

日本蜜蜂を引き寄せる金稜辺(キンリョウヘン)の育て方を教えてください。

回答

金稜辺の育て方は、シンビジュームという蘭と同じです。

下記の本を参考にしてください。

失敗の原因の多くは、水と肥料ですので、本に忠実に行ってください。

また、冬季に凍結する地域では、屋内に入れてください。


シンビジューム (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)


シンビジウム・デンドロビウム12カ月―毎年花を咲かせるには (主婦の友園芸BOOKS)

posted by mituro36 at 10:29| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月14日

分蜂群を捕獲するための巣箱を置くのはいつがいいですか?

質問

日本蜜蜂の分蜂群を捕獲するために、新しい巣箱を置くのによい季節はやはり春に花が咲く前なのでしょうか?

回答

いつでもかまいません。

ただ、分蜂シーズンが始まる春までには巣箱を作って、蜜蝋かはちみつの搾りかすを塗って設置しておくのがよいですね!
posted by mituro36 at 20:17| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

冬場のキンリョウヘンの温度管理はどうすればよいでしょうか?

質問

長野に住んでいます。今の時期から2月にかけて寒くなり夜中は、氷点下8℃位まで下がります。

キンリョウヘンは、けっこう寒さに強いと聞きましたが、温度管理はだいたい何度くらいを保てば良いでしょうか?


回答

金稜辺(キンリョウヘン)の育て方に関する質問ですね。

金稜辺(キンリョウヘン)は寒さに強く、育てやすい植物です。

しかし、凍結するとだめです。部屋の中に入れてください。

日本ミツバチ―在来種養蜂の実際 (新特産シリーズ)には次のように書かれています。


「キンリョウヘンは冬期でも凍りさえしなければ屋外で育てることもできるが、高地や寒地では室内に置く。夜間凍らなくなってから、屋外に出して育てると不思議とそれぞれの地方の日本蜜蜂の分蜂に合うように花が咲く」


分蜂シーズンは、1か月以上あるので、それほど厳密に花の咲くタイミングを計算する必要はありません。

分蜂シーズン、気候は地域差があります。日本蜜蜂のブログがたくさんあるので、同じ地域の人のブログの過去記事を読んで、どういう育て方をすればいいのか参考にしてみてはどうでしょうか?



金稜辺(キンリョウヘン)の育て方はシンビジュームと同じです。

次の本が育て方の参考になるおすすめの書籍です。

シンビジューム (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)

シンビジウム・デンドロビウム12カ月―毎年花を咲かせるには (主婦の友園芸BOOKS)
posted by mituro36 at 23:38| Comment(0) | Q&A 日本蜜蜂の捕獲関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする